外出したとき、ふと気がつくと持っていた物がなくなっていた。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
そんな時、真っ先に思い浮かぶのが「警察に届け出ること」ですよね。
多くの人は、交番や警察署に足を運び、遺失物届を提出します。
そして、落とし物が誰かによって警察に届けられ、遺失届の情報と一致すれば、警察から連絡が入る仕組みになっています。
でも、数日経っても連絡がないと、「自分の届け出はちゃんと登録されているのかな?」と不安になってしまうものです。
この記事では、そんな「警察に届け出たけど、何の音沙汰もない」というときに、どのように行動すればよいか、わかりやすくご紹介します。
警察に落し物を届け出たのに連絡がない!
何か大切な物を失くしてしまったときは、冷静になって行動することが一番です。
まずは、「その物を最後に見た場所」や「失くした可能性の高い場所」の近くにある交番や警察署を訪れましょう。
そこで、遺失物届を提出するのがスタートです。
遺失物届を出すことで、今後警察に落し物が届けられた際に、あなたの情報と照合してもらえます。
物が見つかった場合は、警察が本人確認を行った上で返却してくれます。
このとき、免許証や保険証などの身分証明書の提示が必要になります。
ただし、「届け出を出せば警察が探してくれる」というわけではありません。
警察は、あくまで誰かが拾って届けてくれた物を管理する立場です。
つまり、落し物がまだ誰にも発見されていない場合、警察のほうでも手が出せないのです。
連絡が来ない=まだ警察に届けられていない可能性が高い
遺失物届を提出したあと、何日も連絡がないと「もしかして忘れられた?」と不安になりますよね。
でも実は、その多くが「まだ誰にも拾われていない」「拾われたけど警察に届けられていない」という状況です。
警察は、拾得物が届いてはじめて照合を行うことができます。
そして、遺失届に書かれた情報と一致した場合にのみ、警察から連絡が入るのです。
警察に届けられた物は、原則として3ヶ月間保管されます。
その間に見つかる可能性もあるので、焦らず待つことも必要です。
▼警察での対応フロー(要約表)
ステップ | 内容 |
---|---|
① 遺失届を提出 | 警察署や交番で落し物について届け出る |
② 拾得物が警察に届く | 誰かが拾って届けたときにのみ警察の手に渡る |
③ 照合作業が行われる | 落し物の情報と届出内容が一致すれば警察が確認 |
④ 本人確認のうえ返却 | 免許証などを使って本人確認をして持ち主に返却される |
警察から連絡がないからといって、対応が遅れているわけではありません。
ただ単に、まだあなたの落し物が届いていないだけかもしれません。
落し物が見つかった場合、警察からの連絡はいつ来るのか?
落し物が見つかった場合、警察はできるだけ早く届け出た人に連絡を取ろうとします。
ですが、その連絡が来る時間帯やタイミングにはある程度の決まりがあります。
基本的に、警察署や交番からの連絡は平日の午前9時から午後5時までの間に行われることがほとんどです。
この時間内に連絡が来ることが多いため、それ以外の時間帯は連絡を待つのが難しくなるでしょう。
ただし、例外もあります。
筆者が過去に体験した例では、夕方の18時頃に交番から電話がありました。
そのときは、落としたことにすら気づいていなかったのですが、携帯電話の中に登録されていた家の電話番号に連絡をくれたのです。
このように、落し物の内容や状況によっては、早めに連絡が来るケースもあります。
警察からの連絡はどれくらい待てばよいの?
遺失物届を出したあと、「一体いつまで待てばいいの?」と気になる人も多いですよね。
一般的には、1週間程度は様子を見るのが良いとされています。
特に財布やスマホのような貴重品の場合は、比較的早く見つかる可能性が高いです。
実際には、60%以上の確率で届け出後24時間以内に警察から連絡が来るとも言われています。
これは、財布やスマホなどは人目につきやすく、誰かに拾われやすいためです。
ただし、それでも1週間を過ぎても連絡がない場合は、警察に問い合わせをしてみてもいいでしょう。
1週間以上連絡がない場合にできること
警察からの連絡がないまま1週間以上経過したときには、次のようなことを確認してみましょう。
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遺失届の内容にミスがないかを再確認する
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電話番号、住所、氏名などに誤りがあると警察が連絡できません。
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落し物の特徴が十分に詳しく書かれているか確認
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色、形、大きさ、ブランド名など、詳細に書かれていないと照合が難しくなります。
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旧姓を使っていないかを確認
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氏名の変更がある場合、警察側で一致しない可能性があります。
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こうした点をチェックして問題がなければ、直接警察署に電話して確認するのもよい方法です。
丁寧に説明すれば、現在の状況や登録内容について教えてくれることが多いですよ。
警察のウェブサイトで落し物を探すという方法も!
最近では、警察が提供するオンライン遺失物検索サービスがとても便利になっています。
多くの都道府県警では、自宅からでもネット上で落し物の情報を検索することができます。
自分の落とし物と似ている物が届けられていないか、キーワード検索や地域別に調べることができるのです。
外出中でもスマホからアクセスできるため、出張中や旅行中の紛失でも安心です。
▼オンライン検索の使い方まとめ
方法 | メリット |
---|---|
警察の落し物検索ページを使う | 自宅や職場からでもアクセス可能 |
キーワードで絞り込み | ブランド名、色、形などで検索できる |
複数回チェックする | 情報は日々更新されるため、見つかるチャンスが増える |
他県の情報も確認する | 移動中に紛失した場合に、他の地域で拾われている可能性もある |
「連絡を待つだけ」ではなく、自分からも探してみることで、落し物が見つかる確率はぐっと上がります。
警察に届け出たのに音沙汰なしの時の対応まとめ
最後に、警察に落し物を届け出たのに連絡が来ないとき、どのように対応すればよいかをまとめておきます。
状況 | 推奨される対応方法 |
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届出から1週間が経過している | 警察署に直接問い合わせて、進捗状況を確認する |
届出内容に記載ミスがある可能性 | 氏名・住所・連絡先・物の特徴を再確認し、必要なら訂正を行う |
警察に物が届いていない可能性がある | 警察の遺失物検索ページを定期的にチェックする |
どうしても不安な場合 | 再度交番へ足を運び、現地での確認も視野に入れる |
落し物は、焦ってもすぐに見つかるとは限りません。
ですが、正しい手順を踏んで根気よく探し続ければ、見つかる確率は高くなります。
警察のサポートを上手に活用しながら、落ち着いて対応していきましょう。