パウンドケーキは、家で簡単に作れるお菓子として、たくさんの人に親しまれています。
材料が少なく、手順もわかりやすいので、お菓子作りがはじめての人でも挑戦しやすいです。
けれど、作っている途中で「あっ、ベーキングパウダーを入れ忘れたかも!」と気づくことがあります。
そんなとき、「もう失敗かな?」と心配になってしまいますよね。
とくにオーブンに入れてから気づくと、どうしていいかわからなくなります。
この記事では、そんなときにどうしたらいいか、ていねいに説明していきます。
また、ベーキングパウダーがなくてもおいしく作れるレシピもご紹介します。
これを読めば、もう失敗をこわがらずに、安心してケーキ作りが楽しめるようになりますよ。
ベーキングパウダーを使わなかった場合の焼き上がりは?
ベーキングパウダーは、お菓子の生地をふくらませるための材料です。
この粉を入れると、生地の中でガスが発生し、ふんわりと軽くなります。
入れないで焼くと、どうしても膨らみは少なくなってしまいます。
その結果、ケーキはずっしりとした重みのある仕上がりになります。
でも、これは「失敗」というわけではありません。
むしろ、昔ながらのパウンドケーキのような、しっとりとした食感が楽しめます。
ベーキングパウダーを入れないことで、材料そのものの味がよくわかります。
口に入れると、バターのコクや砂糖の甘みがしっかりと感じられるケーキになります。
ベーキングパウダーなしのパウンドケーキって作れるの?
もちろん作れます。
もともとパウンドケーキの名前の由来は、材料を同じ重さずつ使うという意味からきています。
その昔のレシピには、ベーキングパウダーは使われていませんでした。
昔ながらの材料は、次の4つです。
材料名 | 内容 |
---|---|
小麦粉 | 生地のもとになる |
卵 | 生地をつなぐ役目 |
砂糖 | 甘さをつける |
バター | コクとしっとり感を出す |
これらを順番に混ぜて焼くだけで、とてもおいしいパウンドケーキになります。
ベーキングパウダーがない分、生地はしっかりと泡立てて空気をたっぷり入れましょう。
こうすることで、自然な膨らみがうまれ、見た目も味もよいケーキになります。
ベーキングパウダーがあるとどんなふうに良くなるの?
ベーキングパウダーを入れると、生地はふわっと軽くなります。
焼き上がりの高さも出て、切ったときに中がふわふわしています。
とてもやわらかく、口の中でほろほろとくずれるような食感になります。
ただし、ベーキングパウダーを使わないとダメ、というわけではありません。
コツをおさえれば、なくてもふくらみは出せるんです。
そのためには、卵やバターをしっかり泡立てることが大事です。
たくさん泡立てて、生地の中に空気を取りこみましょう。
そうすると、焼いたときに中の空気がふくらんで、ケーキもふんわり仕上がります。
焼きはじめてからベーキングパウダーを入れ忘れたと気づいたとき
オーブンに入れてから「あっ、ベーキングパウダーを忘れた!」と気づいたら、どうしますか?
びっくりして、すぐにオーブンから取り出したくなるかもしれません。
でも、それはがまんしましょう。
生地はすでに焼き始めていて、オーブンの中でふくらむ準備をしています。
その途中で取り出してしまうと、生地の中の空気が逃げてしまいます。
そのせいで、さらにふくらみが悪くなるおそれがあります。
たとえベーキングパウダーがなくても、泡立てがしっかりしていれば、ある程度はふくらみます。
そのまま焼き続けて、様子を見てください。
焼きあがったときに、思ったよりもふんわりしていた、ということもありますよ。
バターなし&ベーキングパウダーなしでもふんわり!おすすめレシピ
バターの代わりにサラダ油を使ったレシピも、とても人気があります。
サラダ油を使うと、より軽くふんわりとした食感になります。
しかも、冷めてもかたくなりにくいので、お弁当や手みやげにもぴったりです。
こちらが、そのレシピになります。
材料(18cm型) | 分量 |
---|---|
薄力粉 | 100g |
卵(Lサイズ) | 2個 |
砂糖 | 70〜100g |
サラダ油 | 50g |
バニラエッセンス | 少々 |
【作り方】
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卵と砂糖をボウルに入れ、白っぽくなるまでしっかり泡立てます。
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薄力粉をふるって加え、ゴムべらでさっくりと混ぜます。
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生地の一部を別ボウルに移し、そこへサラダ油を入れて混ぜます。
-
サラダ油入りの生地をもとのボウルに戻し、全体を混ぜます。
-
生地を型に流し、表面をならして180度のオーブンで30〜40分焼きます。
【おいしくするポイント】
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焼いて10分たったら、上に切れ目を入れると中まで火が通りやすくなります。
-
ナッツやドライフルーツを入れると風味がよくなりますよ。
ベーキングパウダーの代わりに使える材料ってあるの?
ベーキングパウダーがなくても、別の材料で代わりにできることがあります。
たとえば、こんな材料が使えます。
代用素材 | 特徴 |
---|---|
重曹 | 強いふくらみを出すが、酸味と一緒に使う |
ヨーグルト | 酸性なので重曹とよく合う |
酢やレモン汁 | 重曹と混ぜると泡が出てふくらみやすくなる |
これらを使えば、ベーキングパウダーがなくても焼き上がりにふくらみが出せます。
くわしい使い方は、別の記事「ベーキングパウダーの代用方法」で紹介しています。
気になる方は、そちらもぜひチェックしてみてください。
まとめ:ベーキングパウダーがなくても大丈夫!
パウンドケーキを作るとき、ベーキングパウダーを忘れても落ちこまなくて大丈夫です。
しっかり泡立てたり、サラダ油などの工夫をすれば、ふくらみはちゃんと出せます。
昔ながらのレシピも、しっとりしていてとてもおいしいです。
・ベーキングパウダーを入れなくてもケーキは焼けます
・泡立てをしっかりすればふくらみます
・サラダ油を使うとふわっと軽く仕上がります
・忘れたと気づいても、オーブンからは取り出さずに焼き続けてください
・代用品もあるので、冷蔵庫の中を探してみましょう
ケーキ作りは、失敗しても学べることがたくさんあります。
これからもいろんなレシピで楽しくチャレンジしてみてくださいね。