魚をおいしく焼くためには欠かせないアイテム、それは魚焼きグリルです。
現代のガスレンジには、片面焼きと両面焼きの設定が可能な魚焼きグリルが備わっていますが、特に両面焼き機能が注目されています。
この機能は、魚を裏返す手間を省き、調理の便利さを格段に向上させています。
両面焼きを使う場合、多くの人が疑問に思うのは、魚の皮を上にすべきか下にすべきかということです。
この記事では、両面焼きグリルを使った際の魚の正しい置き方について解説します。
両面焼きが可能な魚焼きグリルのメリット
両面焼きグリルの利点は、上下から均等に熱が加えられることです。
従来の片面焼きと異なり、魚を途中でひっくり返さなくても均等に焼けるため、手間がかかりません。
また、グリルのモデルによっては、自動で焼き加減を調節する機能が付いていることもあります。
両面焼きでは、焼きあがりの美しさを保つために網目が目立たない方を表にするのが一般的です。
では、実際に両面焼きグリルで魚を焼く場合、皮の向きはどうすれば良いのでしょうか。
魚焼きグリルでの両面焼き時、魚の皮の向きについて
両面焼きグリルで魚を焼く際の皮の向きについて、どのようにすれば良いかを説明します。
一般的に、魚の皮は焼くときに上向きにするのが基本です。
これは皮が直接熱を受け、パリパリに仕上がるためです。
ただし、魚の干物や切り身の場合、皮の向きは異なることがあります。
たとえば、あじの干物などでは、盛り付けの美観を考慮して皮を下にして焼くこともあります。
丸焼きをする場合には、魚全体に皮があるので、どちらを上にしても問題ありませんが、通常は火力の強いグリルの奥に魚の頭を、火力の弱い手前に尾を置きます。
つまり、両面焼きグリルを使用する際は、干物では身を上に、切り身では皮を上にするのが望ましく、丸焼きは頭が奥、尾が手前にくるように置くと良いでしょう。
両面焼き機能付き魚焼きグリルの特徴と使い方のコツ
両面焼き機能付き魚焼きグリルは製品ごとに火力に差があるため、紹介する焼き方はあくまで目安としてください。
以前お伝えした魚の切り身や干物の皮目の向きは、基本的なガイドラインにすぎません。
魚の皮目側は焦げやすいため、焼く時間を調整する必要があります。
一般的には、身側を先にじっくりと焼き、その後で皮目側を短時間高温で焼く方法が推奨されます。
切り身は身側を6割、皮目を4割の時間で焼く、干物は身側を7割、皮目を3割の比率で焼くと良いでしょう。
両面焼きグリルの便利さは、魚をひっくり返す必要がない点にありますが、上下の火力調整ができないため、自分のグリルの特性を把握し、試行錯誤を重ねることで、最適な焼き方を身につけることが重要です。
魚を両面焼きグリルで美味しく焼くテクニック
魚を両面焼きグリルで焼く際は、火力管理がカギとなります。
魚が焦げるのを避けるために弱火で焼く人が多いですが、それはおすすめできません。
より良い方法は、中火から強火でしっかりと焼くことです。
これにより、魚の表面はきちんと焼けて、中はジューシーに保たれます。
魚の中心部まで火が十分に通っていないと感じた場合は、火を止めてグリルの余熱でゆっくりと加熱するのも一つの技です。
ただ、この際、皮が焦げ過ぎないように注意することが大切です。
まとめ
両面焼き機能付きの魚焼きグリルを利用する際、魚の皮目をどちらに向けるかは一般的に基準がありますが、実際には使用するグリルのタイプによって焼き上がりが変わることも多いです。
ですので、自分の持っているグリルを使い始めた当初は、その特性を理解するために何度か試し焼きをしてみることが推奨されます。
この方法で、ご自身のグリルに最も適した焼き方を見つけることができるでしょう。