プラ板は、子どもから大人まで楽しめる人気の工作アイテムです。
とくに、好きなイラストや模様を描いて、加熱で小さく変形させる過程はとてもワクワクします。
ただ、作るときによく使われる「トースター」が家にない場合、どうすればいいのか困ってしまいますよね。
そんなときに知っておきたいのが、「オーブン機能付き電子レンジ」や他の家電を代わりに使う方法です。
この記事では、トースターがない場合でもプラ板作りをしっかり楽しめるように、オーブンレンジを使った基本的な方法に加え、ホットプレートやフライパン、アイロン、魚焼きグリルなどの代用品の使い方もていねいにご紹介します。
これを読めば、どんなご家庭でも安全に、楽しくプラ板工作ができるようになりますよ。
オーブン(オーブンレンジ)でプラ板を加熱するやり方
もしも家にトースターがない場合は、まず「オーブン」や「オーブン機能付きの電子レンジ」を探してみてください。
※ふつうの電子レンジ(温め機能のみ)では加熱できないので、オーブン機能があるかをしっかり確認しましょう。
使い方はとても簡単です。
まず、オーブンを160度くらいに予熱します。
このとき、オーブン用の天板の上にクッキングシートを敷いておきましょう。
そして、プラ板を加熱するまえに、切れ端などを使って一度試しておくと安心です。
プラ板は一気に縮んでいくため、少しでもタイミングを逃すと失敗しやすいからです。
オーブンが温まったら、すばやくプラ板を中に入れましょう。
だいたい20〜30秒ほどで縮みきります。
そのあと、クッキングシートごと取り出して、厚めの本などでプレスします。
こうすることで、反ってしまったプラ板が平らになります。
オーブンの扉を開けると温度が下がってしまうので、なるべく手早く作業することが大切です。
トースターがなくてもOK!オーブンレンジがベストな理由
いろいろな代用法がある中でも、もっとも使いやすくておすすめなのがオーブン機能付き電子レンジです。
その理由は、以下のようなポイントがあるからです。
-
プラ板を途中でひっくり返す必要がないので、作業がとてもかんたん
-
温度調整がしやすく、均等に熱が伝わるため、失敗しにくい
-
一度にたくさん作れるので、複数作業もスムーズ
トースターのように焼きムラができにくく、プラ板の仕上がりがきれいになります。
また、天板が広めなので、大きめの作品や複数のプラ板も並べて加熱できます。
ただし、あまりにたくさん並べすぎると、くっついたり取り出しにくくなることがあるので、1〜3個くらいずつ加熱するのが良いでしょう。
子どもと一緒に作業する場合も、加熱の様子が見やすく、安全に使える点が魅力です。
プラ板作りに使える代用品まとめ
トースターがない場合でも、実は家の中にあるいろいろな道具で代用できます。
以下の表に、それぞれの特徴をわかりやすくまとめました。
代用道具 | 特徴 |
---|---|
オーブンレンジ | 均一に加熱でき、操作が簡単。最もおすすめ |
ホットプレート | フタをして温度管理が必要。下からの加熱なので注意 |
フライパン | ホットプレートと似ているが、火力調整がやや難しい |
エンボスヒーター | クラフト用ヒーター。局所的に熱を当てられるが一般家庭では珍しい |
ヘアアイロン | 小さな作品向け。温度と力加減が難しい |
アイロン | 熱面を上にして使う。裏返す必要があり操作はやや難しい |
魚焼きグリル | 火加減とタイミングが重要。慣れが必要な上級者向け |
それぞれの道具には良い点もあれば難しい点もありますが、コツをつかめばしっかりプラ板工作が楽しめますよ。
ホットプレートを使ったプラ板加熱のコツ
ホットプレートは、プラ板の下から熱を加えるタイプの器具です。
そのため、熱が逃げないようにする工夫が必要になります。
まず、プレートの上にクッキングシートやしわをつけたアルミホイルを敷きましょう。
そして、フタを用意しておくことがとても大事です。
ホットプレートを150度前後に温めてから、プラ板をそっと置いてすぐにフタをします。
フタをしないと温度が安定しにくく、うまく加熱できないことがあるからです。
加熱中はあわてて取り出さず、プラ板が自然に落ち着くまでじっくり待ちましょう。
ゆがんだり反ったりしても、冷めれば平らに戻ることがあります。
フライパンでもプラ板作りは可能
フライパンを使うときも、ホットプレートとほぼ同じ考え方で作業します。
クッキングシートを敷いて、必ずフタを使うようにしましょう。
中火で少し温めたフライパンに、プラ板を置いたらすぐにフタをして熱を閉じ込めます。
このとき、なるべく手早く作業することが大切です。
プラ板が平らになるまで加熱しますが、焦って取り出すと失敗することがあります。
もし曲がってしまった場合は、ようじやお箸でそっと整えると、元に戻りやすくなります。
エンボスヒーターでのプラ板加熱方法
エンボスヒーターは、クラフト好きな人がよく使う専用の小型ヒーターです。
レジンの気泡取りなどにも使われることがあり、持っている人には便利なアイテムです。
エンボスヒーターを使うときは、高温設定(約250度)で予熱しておきます。
そして、プラ板に均一に熱風を当てるように動かしながら加熱します。
最初は反ったり曲がったりしますが、じっくり熱を加えることで自然と平らになっていきます。
急いで動かすと形が崩れてしまうことがあるので、冷めるまで静かに待ちましょう。
小さな作品向け:ヘアアイロン&アイロン
小さめのプラ板作品を作る場合には、ヘアアイロンや通常のアイロンも使うことができます。
【ヘアアイロンの使い方】
-
クッキングシートを発熱部に巻きつける
-
温度は50度前後に設定する
-
プラ板を軽く挟みながら、最終的に形を整える
【アイロンの使い方】
-
アイロンを逆さに置いて、熱面を上に向ける
-
クッキングシートを敷き、プラ板をのせる
-
時々裏返して均等に加熱する
力の加減やタイミングが難しいため、何度か練習してコツをつかむのが大切です。
魚焼きグリルを使うときのポイント
魚焼きグリルでもプラ板を加熱することはできますが、火加減に注意が必要です。
まず、網の上にくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷きましょう。
次に、弱火で予熱を行います。
予熱が完了したら、プラ板をそっと箸などで置きます。
20〜30秒ほど加熱したら、火を止めて余熱で仕上げるか、必要に応じて弱火で調整します。
火力が強いので、最初は小さな作品から練習してみるのがおすすめです。
プラ板制作に必要な材料一覧
プラ板を作るには、いくつかの材料と道具が必要です。
以下の表を参考に、作業前に準備しておきましょう。
アイテム | 用途 |
---|---|
プラ板 | 主な工作素材 |
油性ペンや色鉛筆 | デザインや色づけ用(色鉛筆はサンドペーパーも必要) |
はさみ | 形を整えるために使用 |
穴あけパンチ | 紐を通す穴をあけるときに使う |
クッキングシート | 加熱時の下敷きとして使用 |
厚めの本 | 加熱後に挟んで形を整える |
軍手 | 火傷防止など安全に作業するための手袋 |
最近では、印刷できるプラ板や、あらかじめ絵が描かれた塗り絵タイプのプラ板も売られているので、初心者でも気軽に楽しめます。
まとめ:トースターがなくてもプラ板工作はできる!
トースターがないご家庭でも、さまざまな道具を使ってプラ板工作を楽しむことができます。
とくにおすすめなのは、オーブン機能付きの電子レンジです。
加熱ムラが少なく、操作も簡単なので、初心者でも安心して使えます。
その他にも、ホットプレート、フライパン、エンボスヒーター、アイロン、魚焼きグリルなどを使えば、それぞれ工夫しながらプラ板作りができます。
道具によってコツは違いますが、何度か試してみれば、きっときれいに仕上がるはずです。
ぜひ、自分に合った方法で、世界にひとつだけのプラ板作品を楽しんでくださいね!