デコパージュを始めたい方へ！初心者が気をつけたい素材選びと成功の秘訣

デコパージュという言葉を聞いたことがありますか？

これは、薄い紙を使って、身の回りのものをかわいく飾ることができる、とても楽しい手芸です。

ペーパーナプキンなどの模様が入った紙を貼って、スマホケースや石けん、布製品まで、さまざまなアイテムを自由にアレンジできます。

専用の液を使えば、誰でもかんたんにおしゃれな作品が作れるので、今とても人気があります。

でも、うまく仕上げるためには、素材の選び方や手順に少し注意が必要です。

たとえば、紙の種類や、どんな素材に貼るかで、完成したときの見た目が大きく変わってしまいます。

せっかく頑張って作ったのに、すぐはがれてしまったり、しわだらけになったりすると、がっかりしてしまいますよね。

この記事では、初心者がやりがちな失敗や、うまく作るためのコツをていねいに解説しています。

これからデコパージュを始めたいと思っている方に、きっと役立つ情報がたくさんありますよ。

デコパージュに不向きな素材とは？

デコパージュは、紙を貼る素材の種類によって、うまくいく場合とそうでない場合があります。

どんな紙でも、どんな物でも使えるわけではないので、向いていない素材をあらかじめ知っておくことが大切です。

知らずにやってしまうと、貼ってもすぐに剥がれたり、見た目がぼこぼこになったりしてしまいます。

ここでは、デコパージュにあまり適していない素材を、わかりやすく紹介します。

厚手の素材は扱いにくい

まず注意したいのは、厚みのある紙や布です。

こうした素材は、デコパージュ液が中までうまく染み込まないため、しっかり貼りつかないことが多いです。

また、素材に厚みがあると、貼ったあとにしわが寄ったり、表面がデコボコしてしまいます。

見た目もすっきりしないので、初心者には少し難しい素材といえます。

特に初めて挑戦する人は、ペーパーナプキンのような薄くてやわらかい紙を使うのがオススメです。

防水性の高い素材には注意

次に気をつけたいのは、ナイロン素材や防水加工された布などです。

こういった素材は表面がツルツルしているので、液がうまく定着しません。

紙を貼っても、時間が経つとすぐにペロッとはがれてしまうことがあります。

また、防水加工がされていると、液が中に染み込まないため、ムラができて見た目も不ぞろいになってしまいます。

特にレインコートやエコバッグなど、濡れても平気な素材はデコパージュには向いていません。

石けんや食器は衛生面に配慮

石けんやお皿なども、デコパージュで飾ることができますが、少し工夫が必要です。

石けんは水や油分を多く含むため、紙がはがれやすくなってしまいます。

使う前に表面をよく乾かしてから、デコパージュをすると少し長持ちします。

また、食器の場合は、直接口をつける部分や、食べ物をのせる面には、紙を貼らないようにしましょう。

見た目はステキでも、実際に使うとなると、衛生的に問題がある場合があります。

よくある失敗とその原因

デコパージュを始めたばかりの人が、よくぶつかるのが「思ったよりうまくできない」という壁です。

でもそれは、やり方が間違っていたり、ちょっとしたコツを知らなかっただけのことが多いです。

ここでは、ありがちな失敗とその理由を紹介します。

うまくいかなかったときの参考にしてみてくださいね。

ナプキンの分離が不十分

ペーパーナプキンは、表面に模様がある一番上の1枚を使うのが正解です。

実はナプキンは何枚か重なっていて、そのまま貼ると分厚くなり、仕上がりがボコボコになります。

この薄い1枚をていねいに分けて使うだけで、見た目がスッキリと美しくなります。

慣れるまでは、紙を破らないようにそっとはがすようにしましょう。

液の量が足りない

デコパージュ液は、思っているよりたっぷり使った方がよいです。

量が少ないと、紙がちゃんと貼りつかず、時間が経つと角からはがれてくることがあります。

一時的にうまく貼れているように見えても、あとで浮いてきたりするので、液の量には注意が必要です。

筆やハケでしっかり全体に塗って、ムラができないようにしましょう。

貼り直しで紙が傷む

貼ってから位置がズレたことに気づいて、もう一度はがして直したくなることもありますよね。

でも、ペーパーナプキンのように薄い紙は、一度液が染みるととてもデリケートになります。

無理に動かそうとすると、紙が伸びてしわができたり、破れてしまうことも。

ズレた場合は、あえてそのままにするか、新しい紙に取りかえて貼り直すほうが、きれいに仕上がります。

失敗しないためのポイント

デコパージュで失敗しないためには、事前の準備や作業の進め方にちょっとした工夫が必要です。

以下のコツを覚えておけば、初めてでもきれいに仕上げることができますよ。

素材選びは慎重に

まずは、使う紙の種類をよく選びましょう。

ペーパーナプキンやデコパージュ専用の紙など、薄くてやわらかい素材がベストです。

液がしっかり染み込みやすく、表面が滑らかに仕上がるので、気泡やシワができにくくなります。

初めての場合は、模様が細かすぎない、シンプルなデザインの紙から始めるのもおすすめです。

下準備を怠らない

どうしても厚手の紙を使いたいときや、素材がうまく液を吸わないと感じたときは、下処理剤を使ってください。

このひと手間で、液のなじみ方がよくなり、貼りやすくなります。

下処理をすることで、紙が伸びたり、しわになったりするのを防ぐ効果もあります。

少し面倒に思えるかもしれませんが、仕上がりの完成度が全然違ってきます。

乾燥時間を守る

液を塗ってすぐに次の工程に移ってしまうと、貼った紙が動いたり、表面がよれたりしてしまいます。

特に、重ねて塗るときは、1回目がしっかり乾いてから次に進みましょう。

目安として、自然乾燥なら数時間、速く乾かしたいときはドライヤーを弱風で使ってみてもOKです。

とにかく「しっかり乾かすこと」が、失敗を防ぐ最大のポイントです。

デコパージュに向かない素材まとめ表

まとめ

デコパージュは、少ない材料でも楽しく始められる手軽なクラフトです。

しかし、ちょっとした準備や素材の選び方で、完成度が大きく変わってきます。

今回紹介した失敗しやすいポイントや、避けたほうがよい素材を覚えておくだけで、作品作りがもっと楽しくなるはずです。

初めてでも大丈夫。

少しずつ慣れていけば、世界にひとつだけのオリジナルアイテムがどんどん作れるようになりますよ。

ぜひあなたも、デコパージュの楽しさを体験してみてくださいね。