タッパーは、食べ物を保存したり、お弁当に使ったりと、とても便利なアイテムですよね。
わたしも毎日のように使っていて、余った夕食や作り置きのおかずを入れて、冷蔵庫や冷凍庫に保存しています。
ですが、電子レンジで加熱するときにうっかりミスをすると、タッパーが変形してしまうことがあります。
そして、フタがびくとも動かなくなってしまうと、とても困りますよね。
急いでいるときほど、そういうトラブルが起きてしまいやすいのです。
でも、あきらめないでください。
そんなときでも、簡単にフタを開けたり、形を戻したりする方法がちゃんとあるんです。
さらに、タッパーの使い方を工夫すれば、変形を防ぐこともできます。
この記事では、困ったときに役立つ方法や、毎日安心して使うための知識をわかりやすくご紹介します。
タッパーの中に入っている食品が食べられるかどうか、気になるポイントも解説しますよ。
フタが開かなくなったタッパーを直すには?まずは焦らず確認!
電子レンジで温めた後に、タッパーのフタが全然開かないこと、ありますよね。
力を入れても開かないときは、とてもイライラしてしまうかもしれません。
でも、まずは落ち着いて、慌てずに対処することが大切です。
実は、フタが開かない原因の多くは、タッパーの中と外の気圧の違いにあります。
加熱して膨らんだ空気が、冷えるときに縮むことで、フタがぎゅっと引っ張られてしまうのです。
また、電子レンジの熱によってタッパーがゆがんでしまうこともあります。
そんなとき、無理にフタをこじ開けようとすると、手をケガするおそれもあるので注意が必要です。
でも心配しないでください。
少しの工夫と道具で、家でもかんたんに直すことができるんです。
このあとご紹介する方法で、ぜひ一度試してみてくださいね。
温水でフタを開ける方法!簡単な道具と手順でチャレンジ
フタが開かないときには、温かいお湯を使う「温水浴」がとても効果的です。
これは、タッパーの中の空気を温めて膨らませ、外との気圧の差をなくすことで、自然にフタを開けやすくする方法です。
また、プラスチックが柔らかくなることで、形のゆがみを元に戻しやすくなるというメリットもあります。
以下の表で、準備するものをチェックしましょう。
準備するもの | 使いみち |
---|---|
約50℃くらいのお湯 | タッパーを温めて柔らかくするため |
大きめのボウルや鍋 | タッパーがまるごと入るサイズがベスト |
輪ゴムまたはヒモ | 形を整えて固定するため |
ゴム手袋(必要であれば) | 火傷を防ぐために使用 |
では、手順を見てみましょう。
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お湯を沸かして、少し冷まし、だいたい50℃くらいにします。
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そのお湯をボウルや鍋に入れて、変形したタッパーを丸ごと入れます。
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数分間そのままにしておくと、フタも容器も少しずつ柔らかくなります。
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やさしく形を整え、フタを合わせて輪ゴムで止めます。
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最後に、冷水でしっかり冷やすか、冷蔵庫で冷やしましょう。
この方法は何度か繰り返すことで、より効果が出ることもあります。
一度でうまくいかない場合も、あきらめずに挑戦してみてください。
他にもある!フタが開かないときの工夫と注意点
温水浴以外にも、タッパーのフタが開かなくなったときに使える方法はいくつかあります。
それぞれの特徴を知って、安全に使うことが大切です。
電子レンジで少しずつ加熱する
タッパーを電子レンジで短時間ずつ温めると、フタが開きやすくなる場合があります。
ただし、加熱しすぎると容器が破損したり、危険なこともあるので、5〜10秒ずつ様子を見ながら加熱するようにしてください。
加熱中は目を離さず、フタがゆるんだらすぐに止めることが大事です。
フタに熱湯をかけてみる
フタだけに熱湯をかけると、少しだけ膨張して、タッパーの内側との密着がゆるむことがあります。
このとき、タッパーはシンクなど安定した場所に置いて、やけどしないように手袋やタオルを使いましょう。
注意点として、フタが急に開いて中の汁が飛び出す可能性もあるので、慎重に試してくださいね。
力まかせに開けない!
「どうしても開けたい!」と思っても、フタを無理にこじ開けるのは絶対にやめましょう。
容器が割れて破片が飛んだり、手を傷つけたりするおそれがあります。
安全第一で、まずは他の方法を試すようにしてください。
タッパーの変形を防ぐための簡単な予防策
タッパーの変形は、ちょっとした工夫で防ぐことができます。
一番簡単な方法は、電子レンジで加熱するときに、フタを少しだけ開けておくことです。
これだけで、内部の空気が逃げて気圧差が生まれにくくなります。
また、加熱後はすぐにフタを開けることで、冷えたときに中の空気が収縮するのを防ぎます。
火傷を防ぐためにも、タッパーを取り出すときはミトンやタオルを使ってくださいね。
さらに、フタをしっかり閉じたまま加熱しないように気をつけると、変形を防ぎやすくなります。
どうしてタッパーは変形するの?気圧と温度の関係を知ろう
タッパーが変形するのには、きちんとした理由があります。
それは「気圧の変化」と「高温」が関係しているからです。
電子レンジで密閉されたタッパーを加熱すると、中の空気が熱でふくらみます。
その後、冷めると空気が縮んでしまい、内側の気圧が下がってフタが外から押されるようにぴったり閉まってしまいます。
この気圧の変化によって、フタが開かなくなったり、容器が変形したりするのです。
また、プラスチックは高温に弱いため、加熱しすぎると素材がやわらかくなり、元の形に戻らなくなってしまいます。
食品の加熱時に気をつけたいポイント
電子レンジでタッパーを使うときは、食品の種類によって気をつけるべきことがあります。
油が多いものや水分が少ない食べ物は、とくに高温になりやすいので注意が必要です。
加熱の仕方によっては、食品が焦げたり、タッパーが変形する原因になることもあります。
食品の乾燥を防ぐラップの使い方
電子レンジで加熱したとき、食べ物がパサパサになってしまったことはありませんか?
そんなときに便利なのが、ラップの使い方です。
ラップをピタッと全部かけるのではなく、少しゆるめにかぶせるのがコツです。
そうすることで、蒸気がこもりすぎず、ちょうどよく水分を保ちながら加熱できます。
食材のうまみを逃さず、美味しく温めることができますよ。
電子レンジ対応容器の選び方
タッパーを選ぶときは、「電子レンジ使用可」と書かれているかどうかを必ず確認しましょう。
底の表示には、耐熱温度が書いてあることが多いです。
できれば140度以上のものを選ぶと、加熱時の安全性が高くなります。
120度のものでも使えますが、「レンジ使用不可」と書かれている場合は使わないようにしましょう。
素材が弱いものは、溶けたり変形したりするおそれがあります。
空気穴付き容器のメリット
最近では、フタに小さな空気穴がついているタッパーもあります。
この空気穴を使えば、加熱中に中の蒸気を外に逃がすことができるため、フタが外れなくなる心配がぐっと減ります。
保存するときは空気穴を閉じ、加熱時には開けるという使い分けができるので、とても便利です。
価格はやや高めですが、使い勝手の良さでその分の価値があります。
高温になりやすい食材の扱い方
揚げ物や脂身の多いお肉、魚などは、加熱するととても高温になりやすいです。
また、カラメルなどの砂糖を使ったお菓子も、電子レンジでは急に熱くなることがあります。
これらの食品を加熱する場合は、耐熱性の高い容器に移してから行いましょう。
加熱ムラを防ぐために、途中でかき混ぜたり、加熱時間を短くして様子を見るのもおすすめです。
タッパーが溶けた?でも中身は食べても大丈夫?
タッパーが少し変形したとき、「中に入っていた食品は食べられるのかな?」と心配になりますよね。
多くの家庭用タッパーは、ポリエチレンやポリプロピレンといった、体に安全な素材で作られています。
これらは食品衛生法に基づいて作られているため、一定の温度までであれば、有害な物質が出ないようになっています。
そのため、タッパーが少し溶けたからといって、すぐに中身がダメになるということはありません。
ですが、容器の一部が割れたり、破片が混ざっていたりする場合は注意が必要です。
小さな破片をうっかり飲み込んでしまうと、のどを傷つけたり、お腹の中を痛めたりするおそれがあります。
また、タッパーの変形によって、変なにおいがついたり、味に違和感を感じることもあります。
そんなときは、無理に食べず、新しく用意することをおすすめします。
見た目や手触りで「いつもと違うな」と感じたら、それはサインかもしれません。
使えなくなったら買い替えも検討!おすすめのタッパー
タッパーが完全に変形してしまったり、何度も同じトラブルが起こるようであれば、新しいものに交換するのが安心です。
最近は、レンジ加熱に強く、使い勝手のよい製品がたくさん出ています。
ここでは、使いやすさ・耐熱性・洗いやすさの3点から、おすすめのタッパーをご紹介します。
商品名 | 特徴 |
---|---|
エビス パックスタッフ ジャストロック | 液体がこぼれにくく、耐熱140度で電子レンジ使用可能。においもつきにくく洗いやすい。 |
旭化成 ジップロックコンテナー | 保存にも加熱にも対応できる万能タイプ。フタを外せばレンジ加熱OK。値段も手ごろでおすすめ。 |
iwaki 耐熱ガラス保存容器 | ガラス製で変形やにおい移りが少ない。見た目もおしゃれ。レンジでもそのまま使える。 |
タッパーを選ぶときは、どんな用途で使うかを考えて、自分に合ったものを選びましょう。
たとえば、汁気の多いものをよく保存するなら、密閉性の高いものが便利です。
お弁当など持ち運びをする人は、軽くて丈夫なプラスチック製のほうが合っているかもしれませんね。
まとめ:安全に使えるタッパーのコツを覚えておこう!
毎日の食事やお弁当作りに欠かせないタッパーですが、使い方を間違えると困ったトラブルにつながることもあります。
とくに、電子レンジでの加熱時には、フタを軽く開けておいたり、耐熱温度を確認したりすることが大切です。
フタが開かなくなったときは、温水を使った方法や、電子レンジで少しずつ温めるなど、安全に試せる方法を選びましょう。
また、タッパーが変形したり割れたりしたら、思いきって新しいものに替えるのも一つの選択です。
おいしく、安全に食べるためには、容器の状態をしっかり見て判断することが大事です。
タッパーは便利で頼れるアイテムですが、正しく使うことが、もっと長く安心して使えるポイントになります。
ぜひ、今回ご紹介した方法や知識を、毎日の暮らしに取り入れてみてくださいね。