洗濯をする前に、ついうっかりポケットの中身を確認し忘れてしまうこと、ありますよね。
そんなときに限って、ボールペンを入れたまま洗ってしまい、服にインクがついてしまうことがあります。
このようなインク汚れは一見落ちにくそうに思えますが、実は適切な方法を知っていれば、家庭でもきれいに取り除ける可能性があります。
今回は、家庭でも使える「漂白剤」や「オキシクリーン」、「激落ちくん」などの洗浄アイテムを使って、インク汚れを落とすための具体的な方法をわかりやすくご紹介します。
まずは落ち着いて!
インクが服についたときの初期対応と基本の考え方
もし衣類にボールペンのインクがついてしまったら、まずはすぐに慌てず、対応することが大切です。
時間が経つほど汚れが落ちにくくなってしまうため、早めの対処がポイントです。
インク染みの落とし方として、まずおすすめしたいのが「酸素系漂白剤」を使う方法です。
強い洗浄力で、汚れのもとを分解してくれるこの漂白剤は、インク汚れにも高い効果を発揮します。
ただし、漂白剤を使う際には、使用方法や対象素材に注意が必要です。
誤った使い方をすると、かえって衣類を傷めてしまうこともあるので、以下の手順と注意点をしっかりチェックしましょう。
【ステップ別】漂白剤でインクを落とす具体的な手順
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洗浄液の準備
洗面器などにぬるま湯(約5リットル)を入れ、そこへキッチン用の酸素系漂白剤を大さじ1〜2杯程度加えて、よく混ぜます。
この作業を行う際には、手の保護のためにもゴム手袋を着けてください。 -
衣類の浸け置き
インクがついた服をしっかり洗浄液に浸します。
約30分間ほど放置して、漂白剤の力でインクを浮かせていきます。
長く漬けすぎると布が傷むこともあるので、時間はしっかり守りましょう。 -
すすぎと洗濯
30分後、衣類を取り出し、流水でよくすすぎます。
そのあと、いつも通り洗濯機で洗って乾かせばOKです。
しっかりすすぐことで、漂白剤のにおいや残留成分も取り除けます。
漂白剤を使うときに覚えておきたい4つの注意点
項目 | 説明 |
---|---|
使用量 | 使用説明書の分量を守りましょう。入れすぎは衣類を傷めます。 |
素材の種類 | 毛・ナイロン・アセテートなどのデリケートな素材には使用不可です。 |
色柄もの注意 | 色柄の衣類に使うと、色落ちや柄のにじみの原因になることがあります。 |
浸け置き時間 | 長時間放置すると、生地の変質や傷みのリスクが高まります。 |
とくに、日常でよく使う色付きのシャツやお気に入りの柄物は、漂白剤の使用を避けた方が安心です。
大切な洋服には他の方法を検討しましょう。
オキシクリーンと激落ちくんも強い味方!
自宅でできるインク除去テクニック
家庭で手軽に使えるクリーナーとして、「オキシクリーン」と「激落ちくん」も非常に効果的です。
どちらも市販品で手に入りやすく、使い方もとってもシンプルです。
では、これらのアイテムを使った染み抜き方法を詳しく見ていきましょう。
オキシクリーンを使ったシミ抜き方法
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お湯に溶かして洗浄液を作成
オキシクリーンはお湯に溶かして使うのが基本です。
50〜60度のお湯4リットルに、付属スプーン1杯のオキシクリーンを加えてよくかき混ぜましょう。 -
衣類を1時間程度漬け置く
作った洗浄液に、インクがついた服を1時間ほど浸けます。
しつこい染みには、何回か繰り返すと効果が出やすくなります。 -
通常の洗濯で仕上げ
漬け置き後、軽くすすいでから、洗濯機でいつも通りに洗えばOKです。
念のため他の衣類と分けて洗うと安心です。
激落ちくんを使う方法(アルカリ電解水スプレー)
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スプレーしてしばらく置く
汚れが気になる部分に、激落ちくんをまんべんなくスプレーします。
目安として、5分ほど放置しましょう。 -
やさしく洗濯する
あとは、洗濯機で普通に洗濯すれば完了です。
アルカリ電解水は強い洗剤ではないので、生地を傷めにくいのがポイントです。
ちなみに、ダイソーなどでも「落ち落ちV」シリーズとして、類似のアルカリ電解水スプレーが販売されています。
手軽に試せるので、まずはこちらから使ってみるのもおすすめです。
インクの種類別!
落としやすさと対処法の違い
インク汚れは、すべてが同じ方法で落ちるわけではありません。
実は、インクの種類によって落としやすさに差があります。
インクの種類 | 特徴 | 落としやすさ |
---|---|---|
水性インク | 水に溶けやすく、比較的処理が簡単 | 高い |
油性インク | 水に溶けず、繊維に深くしみ込みやすい | 低い |
完全に乾いたインク | 固まり、表面に残りにくくなる | とても落ちにくい |
とくに、油性インクや乾いたインクは、家庭での対応が難しい場合も多いため、無理せずプロの力を借りるのも一つの方法です。
どうしても落ちないときは?
プロのクリーニングを利用する選択肢
自宅でがんばってもインクが落ちない場合は、専門のクリーニングサービスを利用するのがベストです。
クリーニングの種類 | 料金の目安 | 特徴 |
---|---|---|
通常のクリーニング店 | 1,000円〜3,000円/1点 | 手軽だが、対応できる汚れに限りがある |
高級クリーニング店 | 5,000円以上もあり | 丁寧な対応、返金保証ありの店も |
高価な衣類やお気に入りの一着など、大事にしたいものは実績のある店舗に相談することが大切です。
染みの状態を見てもらい、対応可否を事前に聞いておくと安心です。
まとめ:早めの対処と正しい方法でインク汚れに立ち向かおう!
今回は、服についたボールペンのインク汚れを落とすためのさまざまな方法をご紹介しました。
漂白剤・オキシクリーン・激落ちくんなど、市販の製品でも十分に効果を期待できるケースがあります。
ただし、インクの種類や衣類の素材によっては、効果に差があるため注意が必要です。
「これは難しそう…」と感じたら、無理せずクリーニング店に相談するのもひとつの選択肢。
服を長く大切に着るためにも、この記事を参考にしながら、冷静に対応してみてくださいね。