新幹線に乗るとき、どこで何をしていいのか迷うことってありますよね。
とくに、デッキと呼ばれるスペースの使い方については、知っているようでよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、新幹線のデッキの場所や使い方、電話や立ち乗り、荷物の扱い方など、細かいポイントをていねいに説明していきます。
ちょっとしたことですが、知っているだけでとても安心できますし、自分だけでなく周りの人にも気を配った行動ができるようになります。
新幹線での時間をもっと快適に、もっとスマートに過ごしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
デッキってどんな場所？新幹線の構造から見るその役割
「デッキ」とは、新幹線の車両の中で、乗るときや降りるときに通るドアのそばにある、小さなスペースのことを指します。
このスペースは、座席のあるエリアと乗降用ドアの間にあります。
そのため、多くの人が乗り降りする場所であり、通路としても重要な役割を持っています。
デッキには、トイレや洗面所、ごみ箱なども設置されており、ちょっとした用事を済ませたいときにも便利です。
また、座席で長時間同じ姿勢でいるのがつらいとき、軽く体を伸ばすなどの目的で立ち寄る人もいます。
ただし、広いスペースではないため、長時間の滞在や荷物を広げるような使い方は避けたほうがよいでしょう。
この場所は、緊急時の避難経路にもなりますので、通路をふさぐようなことがないように、気をつけて利用することが大切です。
デッキでの通話って本当に大丈夫？マナーと注意点を整理
新幹線では、座席での通話は基本的にマナー違反とされています。
周囲に座っている人が静かな空間で快適に過ごせるよう、通話をしたい場合はデッキに移動して行うことが推奨されています。
ただし、デッキでならどれだけ話してもいい、というわけではありません。
そこも共有スペースであり、他の乗客が通ったり、トイレに行ったりする場所だからです。
また、近くに他の人がいる場合は、会話の内容が筒抜けになってしまう可能性もあるので注意しましょう。
周囲の状況に気を配り、声は小さめに、通話の時間はできるだけ短くするよう心がけることが大切です。
電話が長くなりそうなときや、話す内容がプライベートなものの場合は、後でかけ直すなどの対応が望ましいです。
▼ デッキでの通話マナーまとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通話する場所 | デッキのみ（座席は不可） |
| 声の大きさ | 周囲に配慮した小さな声 |
| 通話時間 | 手短に済ませるのが理想 |
| 配慮が必要な場面 | 他の人が近くにいる場合や内容がプライベートなとき |
デッキで立っていてもいいの？立ち乗りのルールをおさらい
新幹線の自由席が満席で座れないとき、多くの人がデッキで立ち乗りをしています。
このような利用は認められており、特に混雑する時期には当たり前の光景です。
ただし、どこでも立っていていいわけではなく、場所には注意が必要です。
自由席の車両にあるデッキは、立っていても問題ありません。
しかし、指定席車両のデッキは、その座席を予約している人たち専用のスペースとされています。
原則として、自由席の乗客がそこを利用することはできません。
ただし、例外として、新幹線が大きく混雑しているときは、車掌さんの判断で一時的に許可されることがあります。
その場合は、必ず車掌さんの指示に従いましょう。
立っているときも、他の人の通行をじゃましないように体を少し壁際に寄せたり、荷物を足元にまとめたりする工夫が必要です。
周囲への配慮が、快適な移動を生むカギになります。
飲食してもいいの？座り込みはNG？デッキ利用時のマナーまとめ
新幹線のデッキでの飲食については、軽食や飲み物程度ならマナー違反とはされていません。
とはいえ、においが強い食べ物や、音が大きく出るような食事はできるだけ控えるのがよいでしょう。
デッキは多くの人が行き交う場所なので、控えめで静かな行動が求められます。
また、車内が揺れることもあるので、こぼしやすい飲み物を持っている場合は、ふた付きのカップやボトルを使うと安心です。
何よりも大切なのは、「ここはみんなが使う場所」という意識を忘れないことです。
そして、絶対にやってはいけないのがデッキでの座り込みです。
通行のじゃまになるだけでなく、非常時の避難経路をふさいでしまう危険もあります。
くつろぎたいときは、座席に戻ってゆっくり過ごすようにしましょう。
ベビーカーや大型荷物の取り扱い方と注意点
新幹線では、ベビーカーや大きな荷物を持って乗車することができます。
ただし、それらをデッキに置くときには、ほかの乗客の迷惑にならないような配慮が必要です。
ベビーカーは、使っていないときは折りたたんで、デッキのすみに置きましょう。
その際、必ずストッパーをかけて、動かないようにしておくことが大切です。
通路をふさぐような置き方は避けてくださいね。
また、160cmを超えるような大きなスーツケースなどは、座席に置くことができません。
そういった荷物は、デッキにある荷物スペースにきちんと置くようにしましょう。
▼ デッキでの荷物の扱い方
| 荷物の種類 | 置き方と注意点 |
|---|---|
| ベビーカー | 折りたたんでストッパーをかけ、デッキの端に置く |
| スーツケース | 専用の荷物置き場を利用し、動かないように固定 |
| 長さのある荷物 | 他の荷物や人にぶつからないよう配置を工夫する |
最後に：新幹線のデッキはみんなの共有スペース
新幹線のデッキは、トイレに行ったり、ちょっと立ち休みをしたり、電話をかけたりするための大切な共有スペースです。
だからこそ、一人ひとりがマナーを守り、気持ちよく使えるよう心がけることがとても重要です。
長く立ち止まらず、必要な用事が済んだら座席に戻るようにすると、他の人にもやさしい使い方になります。
また、大きな荷物やベビーカーの取り扱いも、周囲に配慮して安全に管理しましょう。
自分だけでなく、まわりの人も心地よく新幹線を利用できるようにすることで、全体の移動がもっと快適になります。
ぜひこの記事で学んだことを活かして、次の新幹線の旅をより良いものにしてくださいね。
